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健康レポート

健康レポート62回『歯周病・虫歯と口腔清掃(ブラッシング)について(V)―虫歯予防中心のブラッシング―』

虫歯予防中心のブラッシングと歯周病予防中心のブラッシングは前回前々回の健康レポートで原因菌の性質、棲みかの違いから、多少異なることがお解りいただけると思います。
今回は、虫歯の予防中心の口腔清掃(ブラッシング)について説明します。

健康レポート第1回で説明しましたように、虫歯は、歯の表面に付着した虫歯菌が糖類から酸を作り、その酸で歯の表面の石灰質が破壊されることにより起こります。
砂糖を口に含んでからどのくらいの時間で酸ができるかという様子は、健康レポート第7回で説明しましたように、かなり短時間でできてきます(グラフ-1)。

このことから食後、なるべく早く歯磨きをしていただくことが大切です。
また、虫歯になりやすい歯の部位は、健康レポート第56回で示しましたように、 @歯と歯の間
A歯と歯茎の境目(特にお年寄りで歯の根の部分が露出している場合にはその歯の根の部分が虫歯になりやすいので注意が必要です。)
B歯のかみ合わせの深い溝
です。この部位を注意して磨いてください。
フッ素が酸に侵された歯の表面の再石灰化を促すことが知られていますので、フッ素の入った歯磨剤を利用することが大切です。

虫歯になりやすい歯の面

 また、虫歯菌の歯の表面への付着は前回の健康レポート第61回で説明したように、きれいに磨いた歯の表面にすぐに付着してきますので、毎食後のブラッシングが大切です。

またキシリトールの虫歯予防効果については健康レポート第47回で触れましたが、食後のブラッシングとの併用をお勧めします。

虫歯予防中心の歯磨きでは、フッ素入りの歯磨剤を使用して、毎食後に歯の表面を特に虫歯になりやすい面と汚れの付着しやすい面(健康レポート第8回で説明しました)を清掃に注意してください。