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健康レポート

健康レポート56回 『虫歯になりやすい歯面(乳歯)』

今回は、乳歯の虫歯になりやすい歯の面について説明します。保護者の方が仕上げ磨きをする際に注意してください。

基本的には前回の永久歯の場合と同様で、虫歯になりやすいのは@歯の噛み合わせの面の溝(図1-1) A歯と歯の間の歯の面(図1-2) B歯と歯茎の境目の歯の面(図1-3)です。
これらの歯の面は、歯垢(歯の表面に付着した汚れで、8割は細菌の塊です)が溜まりやすいため、虫歯になりやすいのです。

虫歯になりやすい歯の面

乳歯と永久歯のエナメル質の違い

乳歯は永久歯に比べて、歯の表面の硬い結晶質(歯の表面を保護しているエナメル質)が薄く軟らかいために、虫歯の進行が速く、すぐに大きな虫歯になってしまいます。

また、生えて間もない歯は、歯の質が弱く虫歯になりやすいこと。子供は食事の他に間食も多く、食べ物が歯に接触している時間が長いこと寝ている時間が長いこと(寝ている間は、一般に虫歯菌などの細菌の活動が活発になります)なども子供の歯が虫歯になりやすい原因の一つとして挙げられます。

虫歯の予防や進行抑制のためには、予防処置や毎日の歯磨き(特に保護者の方の仕上げ磨き)と、注意深い観察が大切です。

乳歯で虫歯になりやすい歯の面は、次の図のようになります。

乳歯の虫歯になりやすい歯の面