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健康レポート

健康レポート第78回 『よく噛むことの大切さ』

『よく噛んで食べることは大切なことだ』と言われますが、どうしてでしょうか。

よく噛むことは、食物を小さくすることで消化吸収を良くするという働きだけでなく、実はたくさんの大切な働きがあります。




唾液の中には、炭水化物を分解してする消化酵素があります。よく噛むことで、食物と消化酵素が良く混じるようになりますので、消化が良くなりますまた、よく噛むことは、唾液の分泌を促しますので、消化酵素も増えます。

 更に、唾液には、発癌物質の作用を弱める働きがあります。よく噛めば、唾液も増えますし、唾液と良く混じるため、発癌物質の作用も弱められます

唾液には、歯を虫歯から守るはたらきもあります。虫歯は、糖から虫歯菌が酸を作り、その酸で歯の、硬い石灰質が破壊される病気です。唾液には、この酸を弱めて虫歯を作りにくくする緩衝作用という働きがあります。
また、唾液の中には、カルシウムの様な石灰質がたくさん含まれていて、酸で破壊された歯の表面に石灰分を供給して、歯の表面の初期の虫歯を修復する働きがあります(健康レポート第9回)。
よく噛むことは、唾液の分泌を促しますので、虫歯から歯を守る唾液の働きも強められます。

また、噛む筋肉の刺激が、脳細胞を刺激して、記憶・認識・思考・判断力などの脳の働きを高めることが知られています(健康レポート第30回)。
よく噛むことは、頭の働きとも関連しています

更に、噛む筋肉の発達が運動能力とも関連していることが知られています。噛む筋肉の筋力のアップにより運動能力に影響が及ぶそうです。

このように、よく噛むということは、とても大切なことですので、日常生活のなかで心がけ、習慣付けることが大切です。