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健康レポート

健康レポート第69回『歯の根(歯根)の虫歯について』

お年寄りの方や、歯磨きが不適切な方、歯周病の進んでいる方などでは、歯茎が後退して歯の根の部分が露出してきている事があります。
この歯の根の部分が露出してくると大変虫歯になりやすいので注意が必要です。

図は歯の構造です。
歯の表面は固い結晶質のエナメル質で覆われています。 このエナメル質は歯を守る鎧のようなもので、虫歯からも守っています。 この硬い鎧に歯は守られています。

歯の内側の組織の象牙質は、エナメル質のように硬いしっかりとした鎧になるような組織ではありません。歯茎が後退していくと、このエナメル質が無い歯の根の部分が露出してきます。歯を守っている鎧が無い歯の根の部分は容易に虫歯になってしまいます。

写真は、エナメル質の無い歯の根の部分から虫歯が進行してきている写真です。歯茎に近いところから虫歯になっているのがよく分かると思います。

このように歯の根の部分が露出している場合には、虫歯になりやすいので、特に歯の根の周囲に歯垢が残存しないように清掃することと、定期的なフッ素の塗布が必要です。

歯磨き剤もフッ素の効果のある量が充分に含まれている製品を使用していただきたいと思います。歯の根の清掃で注意するところは、歯茎の際歯と歯の間です。

普通の歯ブラシで届きにくいところは、補助ブラシ(健康レポート第50回51回で説明しています)の使用をお勧めします。歯と歯の間は歯間ブラシを、細かく清掃するのはシングルタフトブラシを使用してください。