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健康レポート

健康レポート46回 『噛むこととボケの予防について(2)』

65歳以上で自分の歯がほとんどなく入れ歯も使っていない人は、歯が20本残っている人に比べ、介護が必要な認知症になる可能性が1.9倍高いことが厚生労働省研究班の調査で分かった。(読売新聞1月25日より)

以前健康レポート第31回でもご紹介しましたように、これまでの調査でも、入れ歯の使用もなく、自分の歯で噛む事ができない人は、自分の歯で噛むことができる人や入れ歯を使用している人に比べて、認知症になることが多いようです。

噛むことと脳の老化について

健康レポート第30回で説明しましたように、噛むことは頭の働きを活性化することが知られています。詳しくは健康レポート第30回を参考にしていただくとよいと思いますが、噛む筋肉の刺激が、大脳の脳幹網様体覚醒中枢を刺激して、記憶、認識、思考、判断力などを高めるようになるというものです。

高齢者の方の健康状態とお口の中を調査した報告によると、歯の数が少なく、噛めるような義歯のない方ほどサークル活動、友人との交際、外出など社会とのかかわりが無かったり、興味が無くなる傾向にあるようです。

歯を失うことや、噛めなくなることで精神の活動の低下を招き、脳の老化を招く可能性があるのではないでしょうか。このように最近の調査でも噛むことと脳の老化の関係が明らかになってきています。