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健康レポート

第14回 歯周病について(3)

V 歯周病になりやすい人

歯周病は、歯垢(歯の表面に付着している汚れ)の中に棲みついている歯周病菌によって引き起こされる感染症であることを、これまでお話しました。

歯周病になりやすい人は、感染源である歯周病菌の棲みかである歯垢の付着の多い人か、歯周病菌に対する抵抗力の弱い人です。また、抵抗力を弱くするような生活習慣のある人です。

@歯垢の多い人
A免疫力(歯周病菌に対する抵抗力)の弱い人
B歯周病を進行させる生活習慣などを持っている人

@の人の問題は、お口の中の清掃不良によるものです。

Aの人の場合には先天的な免疫力を担う細胞の力不足などが原因となります。歯周病の予防、進行の抑制のためには、十分にお口の中を清潔にして、歯周病菌をできるだけ排除することが必要となります。特に歯周病菌のなかでも悪玉菌に感染すると、重症な歯周病になります。

Bの人のでは、喫煙、ストレスといったものが原因になります。例えば、喫煙の場合にはタバコに含まれる、ニコチンなどが、歯茎の血行を悪くして、免疫力を低下させるため歯周病になりやすく、治療しても効果がでにくくなります。

詳しくは健康レポート第6回を参照してください。ストレスは体の免疫力が低下するため歯周病にもなりやすくなります。

糖尿病のような生活習慣病も歯周病と関係あります。糖尿病は血液中の糖の濃度が高くなり、感染に対する抵抗力が弱まるため、歯周病になりやすく、重症になりやすいことが知られています。

また、思春期妊娠といったホルモンの分泌の変化が歯周病と関係していることも知られています。妊娠による女性ホルモンの分泌が特殊な歯周病菌の増殖と関係しています。女性の閉経期後の骨粗しょう症と歯周病の関係についても知られています。

歯軋り強い食いしばりも、歯周組織を痛め歯周病を進行させます。

→健康レポート第15回へ