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健康レポート

歯や健康の基礎知識 第112回
 『お子さんの虫歯予防は、生まれる前から始まります』

お子さんの虫歯予防は、お子さんが生れてくる前より始まります。

産道を通って生れてくるお子さんの口の中は、無菌の状態なのです。
しかし、生れてきてから、いろいろなかたちでスキンシップを
している内に、 虫歯菌がお子さんの口の中に移ってきます、
そして定着するようになり、虫歯を作ります。

例えば、お母さん、お父さん、お婆さん、お爺さんのお口の中の
虫歯菌が、口移し、箸移しなどで、お子さんの口の中に移ってきます。

スキンシップは大切なことなのですが、
虫歯菌の伝播手段になっては困ります。
そこで、大切なのは、周囲の方が、一人一人お口の中を良く清掃して、
虫歯菌を減らすことです。このような虫歯菌の伝播を極力防ぐことで、
お子さんの虫歯菌の定着が遅くなり、
虫歯になりにくい口の中になることが知られています。

この意味で、お子さんの虫歯の予防は、まず出産前から始めなければ
なりません。
また、妊娠されたご本人だけでなく、一緒に生活されて
いる方、皆さんが、そのことを良く理解され、ご自分のお口の中をきれい
にすることが大切です。
最近では、岡山市歯科医師会では、行政と連携して
妊婦パートナー歯科健診を推進しております。

また、妊娠すると、歯科治療が制限される
こともあります。
将来お子さんを持ちたいと思われる方は 、
定期的な歯科健康診断を受けておくことを
お勧めします。虫歯を放置していて、
妊娠してから腫れて、困られる方が
時々おられます。
妊娠周期、状態によっては、
リスクがあるため、歯科治療や投薬に
制限があることから、大変な難治療
なってしまう場合も散見されます。 
普段からのお口の中のケアが大切です。

お子さんのお口の中の病気を予防するということは、ご自身の口の中を
守るという意味でも大切なことなのです。 妊娠と歯周病については、
歯や健康についての基礎知識(旧 健康レポート)第21回に記載して
おりますので参考にして下さい。