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喫煙の歯周病との関係については、健康レポート第6回で説明いたしました。
喫煙が歯周病の進行を助長する原因は次の様に考えられています。
タバコのニコチンは免疫を担当している白血球の機能を抑制するために、歯周組織の免疫力が低下します。
そして歯周病菌の攻撃に抵抗する力が弱まるため歯周病が進行しやすくなると考えられています。
またさらにニコチンは、歯周組織の血行を抑制するために、歯肉に炎症があっても歯肉の炎症の特徴の一つである、歯肉からの出血や歯肉が赤く腫れる事が現れにくく、気がつかないうちに歯周病が進行してしまいます。
前回も、喫煙の害について書かせていただきましたが、歯周病や肺癌だけではなく、いろいろな病気と喫煙が関係していることが示唆されています。
この度、厚生労働省の有識者検討会が、癌や脳卒中、糖尿などの他に22種類の病気の発症や死亡について喫煙が要因になっているのは確実であるとの判定結果をまとめたとのことが、この9月の読売新聞の紙面に掲載されています。
喫煙との関係が確実とされたのは、癌(肺、喉頭、咽頭、鼻腔、副鼻腔、食道等)、歯周病、心筋梗塞、脳卒中、2型糖尿 慢性閉塞性肺疾患、腹部大動脈りゅうなどですが、特に喫煙をしている本人ではなく、周囲の人に及ぼす受動喫煙については、子供の喘息、乳幼児突然死症候群との関係も確実と評価されたとのことです。
受動喫煙の影響としてはその他に、肺癌、心筋梗塞、脳卒中も要因として評価されているとのことです。
喫煙は、本人の健康だけでなく、周囲の方の健康も蝕む原因となりますので、喫煙する方は、周りの方に配慮することも大切です。