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健康レポート

健康レポート第98回  『お母さんとお母さんになられる方の歯の基礎知識(15)』

乳歯が虫歯になりやすい理由

乳歯は、永久歯に比べて、虫歯になりやすく、進行も速いので、お母さんや保護者の方が充分に気をつけてあげることが大切です。
仕上げ磨きの時に、気をつけて観てください。

乳歯が永久歯に比べて虫歯になりやすい原因ですが、
次の様なものが挙げられます。

@乳歯の表面を覆っているエナメル質が、永久歯に比べて薄くて軟らかいこと。エナメル質は虫歯になりにくくなるように歯の表面を保護している構造物です。これが薄く、軟らかいので虫歯になりやすい分けです。

A嚥下により、お口の中は、自浄作用で虫歯になりにくくなっています。
しかし、子供は寝ている時間が長いために、この自浄作用のない時間が長く、虫歯になりやすくなります。
寝ている時間は、お口の中の細菌の活動が活発になります。

B食物と歯の表面が接触している時間が長いと虫歯になりやすいことは、健康レポート第96回などでも説明させていただきましたが、成長発育のために子供は成人よりも、食事や間食で歯の表面が食物と接している時間が長いため、虫歯になりやすいと考えられます。

C子供は、軟らかく歯の表面に付きやすい食物を好む傾向があります。
そのためやはり虫歯になりやすいと考えられます。

D更に、子供は自分で充分な歯磨きができないことも原因の一つとして挙げられます。

以上の要因で乳歯は虫歯になりやすいので、保護者の方は、気をつけてあげて下さい。特にBについてはこれまでもお話してきているように、間食の与え方に工夫をして下さい。
また、Cに関しては、食生活の改善が重要となります。
Dのことに関しましては、充分に歯磨きのできないお子さんには、必ず仕上げ磨きをしてあげることです。

また、生えてきて間もない歯は、まだ歯が未熟な状態で軟らかく虫歯になりやすいので、注意が必要です。
これまで、何回かフッ素の虫歯予防についてはお話してきていますが、虫歯予防ということでは、効果がありますので、歯科医院でフッ素を塗布してもらったり、フッ素入りの歯磨き粉を使用することも大切です。