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健康レポート

健康レポート65回『歯周病虫歯と口腔清掃について(X) ―歯垢の染色とブラッシング―』

今回は、歯垢を見えるように染色して歯磨きをする事について説明します。

歯垢は、歯の表面に付着した白い粥状の汚れで、その80%が細菌からなることなどは、健康レポート第36回で詳しくお話しさせていただきました。この歯垢が虫歯菌や歯周病菌の棲みかです。

歯垢は、白く、指の表面についていても分かりにくいため、その歯垢を色付け(染色)することで、歯のどのようなところに歯垢が付着しているかを分かりやすくするものです。

歯科医院で歯磨き指導をするときに、歯を染色して歯のどのようなところが汚れているかを説明するのに用いられますが、ご自宅で歯を磨くときにも使っていただくと、磨き残しのあるところや、汚れの付着しやすいところがよく分かります。写真では、歯垢が赤く染色されています(写真-1、2)。
ご自分では、上手に磨いているつもりでも、磨き残しがかなりあるものです。また、思わぬところが汚れていることがあります。

最近では、ご家庭でも使いやすい製品が発売されるようになってきてます。
染色液そのものの製品は、綿棒などにつけて歯に直接塗布します。液がたれると汚れますので注意が必要です。
歯に直接ご自分で塗布するのも、かなり熟練が必要です。
歯磨剤のようにジェル状で歯ブラシにつけて歯を磨くのもありますが、磨き方で染色の状態が違ってきます。

一番のお勧めが、『ハミガキ上手PRO』 という製品(写真-3) で、液体の歯磨き剤に染色剤が入ったもので、付属の計量カップで計った量を口に含み、10回ぐらいクチュクチュしてから掃出し、染まったところを中心に歯磨きをして、水ですすぐものです。
キシリトールや洗浄剤が入っていて、歯垢の見える歯磨き剤として販売しています。ただしフッ素は入っていません。