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就寝前に飲食すると虫歯になりやすいのはなぜでしょうか?
寝ている時には、唾液の分泌が減少します。唾液は、飲食したものを流す自浄作用の他に、虫歯菌が作った酸を薄める、また酸による酸性の度合を抑える緩衝作用があります。唾液の分泌が減ると、その作用が弱まるために虫歯の危険が増大します。
健康レポート第7回で説明しましたように、飲食物の中の糖分を使用して虫歯菌が酸を作ります。この酸で歯の硬い石灰分が破壊されるのが虫歯ですが、次のグラフのように、ある程度糖分が消費されると、酸性から中性に戻ります。中性に戻れば虫歯の危険がなくなるわけです。
この中性にしようとする働きが唾液の緩衝作用や唾液による酸の希釈です。
特に緩衝作用は、酸の酸性の度合を抑えてできるだけ中性にしようとする働きです。唾液の分泌が少なくなると、この働きが弱まります。
また、唾液にはたくさんのカルシウムなどの石灰分が含まれています。酸に侵されて傷ついた歯の表面を再石灰化といって、歯の表面に再び石灰分が付着して、修復しようとする働きがあります。中性に回復した状態では、唾液により再石灰化がおこります。
ところが唾液の分泌が少ないとこの再石灰化がおこりにくくなります。
また、咀嚼により、お口の中の細菌は一緒に飲み込まれますが、就寝中は咀嚼がないので、細菌がお口の中から減るこのような働きがありません。
以上のようなことから、就寝前に飲食すると、虫歯になりやすいことがお解りになると思います。 次のグラフは、食後のお口の中の酸性度の変化を目覚めている時と就寝時との違いを示したものです。