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健康レポート

健康レポート54回 『歯磨き剤(歯磨き粉)の使い方について』

今回は、歯磨き剤について説明したいと思います。
歯磨き剤は、歯ブラシ単独では除去できない歯垢や着色性の沈着物、油分のような汚れを除去するために大切な働きをします。
また、フッ化物のような配合物は、虫歯の予防のために配合されています。このような成分の性質を理解して、効果的に歯磨き剤を使用することが大切です。

研磨剤は、沈着物などを効果的に除去するために重要ですが、過度に力を入れて歯を磨くと、歯の面の摩擦を引き起こしてしまいます。
特に研磨剤の粒子の荒い歯磨き剤などを使用しているとその傾向が助長されます。
特に歯磨きによる摩擦の傾向のある方は、研磨剤の粒子の特に細かいものの配合されている製品や研磨剤の配合されていない製品を使用することをお勧めいたします。

ただし、研磨剤の配合されていない歯磨き剤を使用していると、歯の面に付着した沈着物などが除去できないため、歯が変色したりします。
そのために、研磨剤の配合されていない歯磨き剤を使用する場合でも、時々は研磨剤の配合された製品を併用することをお勧めします

またフッ化物が配合されている製品は、以前健康レポート第2回でフッ素についてお話ししたように、虫歯の予防効果があります。フッ素の作用やフッ素入りの歯磨き剤の効果については健康レポート第2回を参考にしてください。フッ化物が配合されている製品では、歯磨き後もフッ素の効果がある程度持続していなければ効果がありません。

まず、ある程度以上の量の歯磨き剤を使用して、効果のある濃度になるようにしなければなりません。
通常のペースト状の歯磨き剤の場合には、歯ブラシのヘッドの半分以上の量が必要です。子供の場合には、年齢相当の歯ブラシのヘッドの半分の量と考えてください。フォーム上の製品では、もう少し量が必要で、歯ブラシのヘッド全体に盛り上げて使用してください。
また、歯磨きの後も効果が持続していなければ効果がありませんので、歯磨き後の洗口は3回以下にして下さい。歯磨き後の飲食は控えてください。

ペースト状の場合、フォーム状の場合の歯磨き剤の量

歯磨き剤には、さらに清涼感を出すために香料が添加されていますが、この香料が強いと長いこと歯磨きできなかったり、洗口が多くなったり、また口の中が清涼感で満たされるため歯磨きが雑になったりすることがあります。あまり香料の強くない製品が良いと思います。