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健康レポート

健康レポート第38回 『歯の基礎知識(3) 歯石について』

歯石は、歯の表面に付着した、硬い石灰化した物質です。

これは、歯の表面に付着した歯垢(健康レポート36回)に、唾液の中の石灰質が沈着して硬く石灰化したものです。強く歯面に着いているため、ブラッシングでは取れません。歯の表面だけではなく、冠や、入れ歯の表面にも付着している事もあります。

歯石は、初期の時は比較的柔らかいのですが、だんだん石灰化が進み、硬くなっていきます。歯石が付着していると、そのごつごつした表面の構造により、歯肉が機械的な刺激を受けて炎症を起こしやすいことと、歯石の表面は歯垢で覆われていること、歯垢の中の細菌の作った毒素などが含まれていることで歯肉に炎症を引き起こします。歯石が、歯周病の原因の一つとして挙げられるのは、そのためです。

歯石が付着した様子

写真は、歯の表面に歯石が沈着している様子です。よく見ていただくと、歯石に接している歯肉が、炎症を持って赤く腫れているのがお分かりいただけると思います。

歯垢が虫歯や歯周病などの病原性がある事を以前説明しましたように、歯石も歯垢の石灰化したものですから、除去することが大切です。歯石は歯垢と違って、強く歯の表面に付いていますので、ブラッシングでは、除去できません。したがって、歯科医院で除去する必要があります。

また、歯石は歯垢の石灰化したものですので、歯垢清掃(プラークコントロール)により歯垢を除去することが、歯石の沈着を防ぐという意味でも大切です。