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健康レポート

健康レポート第33回 『歯の機能と全身の健康について(5)』

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に呼吸が止まる疾患です。そのため、十分な睡眠がとれず、日中に眠気が襲い注意力が散漫になったり、仕事の効率が低下したり、勤務中に居眠りをしたり、交通事故を起こすなどの原因となる事があります。

また働き盛りの方の心臓や血管系の疾患の合併症や死亡率の増大の原因ともなっています。この疾患は原因により、@中枢型A気道閉塞型Bその混合型に大別されます。

@の中枢型は、呼吸中枢からの呼吸の指令が途切れる事により、睡眠時に呼吸が停止するものです。

Aの気道閉塞型は、空気の通り道(気道)が、塞がれてしまうことによるもので、歯科とも関係があります。

例えば、奥歯が何本も無くなったままの状態で、入れ歯などの歯科治療を受けていないと、かみ合わせが悪く(低く)なり、下の顎の位置が後方、または低い位置になるため、舌の付け根(舌根)が後下方に落ち込み、気道が狭まることになります。そのため、睡眠時無呼吸症候群A型が起こる可能性があります。

さらに肥満があると、喉の周りに脂肪が付き、また気道が狭まる可能性があります。アルコールを飲用すると、首の周りの筋肉の筋力が低下するため、また気道が狭まりやすくなります。

このように、肥満があり、アルコールを飲用し、かみ合わせが悪いと、睡眠時無呼吸症候群になる可能性が高くなります。

実際に、A型の睡眠時無呼吸症候群の治療には、スリープスプリントという、お口の歯のかみ合わせの面に装着する装置を利用します。かみ合わせの調整で、下の顎の位置を改善し、気道の閉塞を改善するものです。

かみ合わせは、食物を噛むことにより消化を助けるというだけでなく、このようにいろいろなことと関係しています。

睡眠時無呼吸症候を引き起こす原因

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