健康レポート第28回
『お母さんとお母さんになられる方のための歯の基礎知識（8）』

『甘いものは、３歳まではできるだけ控えてください』

甘いお菓子は、とても魅力的です。つい手が出てしまいます。一度、『甘い』というおいしさにを経験してしまうと、どうしてもまた欲しくなるものです。

味覚は、いろいろなものを食べて、徐々に形成されてくるものです。味覚経験の少ない、小さなお子さんは、まだ味覚が安定していない状態です。この時期に『甘い』ものを経験すると、甘いものに対する強い嗜好が形成されてしまうといわれています。

虫歯は、甘い糖分が原因で作られるものです。甘味に対する強い嗜好が出来ないように、３歳までは、出来るだけ、甘いものは控えるようにしたいものです。

またこの時期の乳歯は、健康レポート24回でも説明させていただいたように、虫歯になりやすいので、お菓子の与え方も上手に工夫をして下さい。

例えば、お菓子をだらだらと与えると、歯面が砂糖と接触している時間が増えるため、虫歯ができやすくなります。お菓子をだらだらと与えないようにして下さい。

また、お菓子とそれ以外のものを上手に組み合わせて、砂糖の取りすぎに注意しましょう。