第5回 電動歯ブラシついて

電動歯ブラシ（音波、超音波はブラシを含む）の広告が最近よく目に付きますが、購入にお悩みの方はおられませんか？

電動歯ブラシは正しく使えば効率的に歯垢の除去が出来ますが、使い方を間違えると、過度の振動などにより歯や歯ぐきを傷める結果となります。良い物を購入すれば、それで良い訳ではありません。

正しく、歯垢除去できるような使用方法をマスターしなければなりません。プラークコントロールで大切なことは、良い道具を上手に使うことです。電動歯ブラシの選択にあたっては、使用方法も含めて歯科医院でご相談になることをお勧めします。

≪もっと詳しく知りたい≫

電動歯ブラシの選択ポイントを紹介いたします。

電動歯ブラシは、機械的な振動により歯面に付着した歯垢を除去するもので、その振動方法により、普通の電動歯ブラシと音波振動歯ブラシと超音波振動歯ブラシがあります。

振動数は、普通の電動歯ブラシ、音波歯ブラシ、超音波歯ブラシの順に高く、高速になります。普通の電動歯ブラシでは、一分間の振動数が数千回ぐらいのものが、音波歯ブラシでは三万回にもなります。高速の振動により効率よく歯垢の除去が可能になります。

選択のポイントのひとつとして普通の電動歯ブラシより音波歯ブラシや超音波歯ブラシが挙げられます。

しかし、間違った使用をすれば、機械的な刺激が歯や歯ぐきに加わります。それに不適切な手圧が加われば、歯や歯ぐきを傷めます。

健康レポート第3回で説明したような歯の過剰な磨耗などが起こります。

このような歯の磨耗を予防するための『電動歯ブラシ用の歯磨きペースト』も作られています。また、過剰な歯面への押し当てる力を防ぐような工夫がされている製品もあります。

また歯ブラシの形態、大きさなどが適切であるかも選択のポイントとなります。海外の製品では、日本人のお口に合わないような大きな歯ブラシが着いているものもあります。歯面に、歯列に沿うような形態のものをお勧めします。

また、標準の歯ブラシの他に、ポイント磨き用のワンタフトブラシなどの使用のできるものは便利です。交換の歯ブラシの価格も参考にしてください。あまり高価だと頻繁に交換しにくく、毛先の開いてしまった状態でも使用してしまったりして、せっかくの電動歯ブラシのメリットが活かせません。

以上のような点を考慮してください。歯科医院でご相談されるのが一番だと思います。

なお、私どもの医院では、スタッフが実際に自分たちで使用してみて、次の製品をお勧めしています。

お勧めの音波振動歯ブラシ

PURINIA （株式会社　ジーシー）

音波歯ブラシで、振動がソフト。歯ブラシの毛先が歯面、歯列に沿いやすく、ポイント磨き用のワンタフトブラシが付いており、低研磨性の専用の歯磨き剤も付いており、価格も手ごろ。

メーカー希望価格9,975円

メーカー商品紹介ページhttp://catalog.gcdental.co.jp/detail/detail.asp?TopID=10&id=783