岡山 歯科 歯医者 予防歯科 小児歯科 入れ歯 ホワイトニング 金属アレルギー 岡山市中区 雄町

健康レポート

第3回 歯磨剤の上手な使い方

U.楔状欠損や象牙質知覚過敏症と歯磨剤について

「歯を磨くとしみて痛む 歯がくびれている!」とお困りではないですか?

過度のブラッシングにより歯質の磨耗を起こすことがあります。特に歯の付け根に見られるへこんだくびれで楔状欠損とよばれます。

これが進むと冷たいものなどがしみるようになります。磨耗を防ぐためには適切なブラッシングと、研磨剤を含まない、または非常に細かい粒子の研磨剤を含む歯磨剤を選ぶことです。

またしみるのを改善させる薬剤を含む知覚過敏用の歯磨剤もあります。虫歯かどうかの診断と適切なブラッシングと歯磨剤を上手に選択するのが大切です。

≪もっと詳しく知りたい≫

歯の構造は図の様になっています。歯の表面はエナメル質という硬い殻で守られています。その内側の象牙質は比較的柔らかい組織です。

過度のブラッシング

この象牙質が露出していると、過度のブラッシングにより歯質は磨り減ります。市販の多くの歯磨剤は、汚れを落とすために研磨材が配合されています。

この研磨材は、ちょうど食器洗いのクレンザーのような働きで汚れをこすり落とします。大切なお皿をクレンザーでごしごしすると傷だらけになってお気に入りの絵柄が擦り切れてしまいます。同じように研磨材の粒子が粗ければ粗いほど汚れはよく落とせますが歯は磨り減ります。

またこの象牙質には歯髄の痛みを感じる細胞へ刺激を伝える細い管が通っています。このため歯質の磨耗が進むと冷たいものなどで痛みを感じるようになってしまいます。これを象牙質知覚過敏症といいます。虫歯でなくても歯が痛むようになってしまいます。虫歯かどうかの診断が大切です。

この予防としては、適切なブラッシングを行うことと、歯質の過剰な磨耗を防ぐために、歯磨剤の適切なものを選ぶことです。研磨材の粒子が細かく歯質の磨耗を防げるように作られたものや研磨材のまったく含まれていないものを選択することです。

歯科医院専用の歯磨剤にはいろいろな症状に適したものが作られています。ご相談ください。