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健康レポート

健康レポート第104回  『ノロウイルスの消毒について』

ノロウイルスの大流行が懸念されています。
今回はノロウイルスの消毒法について簡単に解説させていただきます。

ノロウイルスは、秋から春にかけて流行します。ウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝が原因となります。
人から人、人から物を介して人に感染する疾患で、少量のウイルスでも感染するので注意が大切です。こまめに手洗いをして予防することが大切です。

感染した人の吐物や糞便をかたずける時には、注意が必要です。
まず、使い捨てのマスク、手袋、エプロンをして、ウイルスを飛び散らかしたり、汚物を広げないように注意しながらかたずけなければなりません。
ノロウイルスなどを除菌する消毒剤が市販されていますが、ここでは、家庭で良く使用されている、塩素系の漂白剤(ハイターやブリーチなど)を利用した消毒液の作り方を中心に説明させていただきます。

まず汚物をかたずける場合ですが、広げたり、飛び散らかさないように使い捨てのペーパータオルなどで拭き取ります。汚物などはビニール袋にいれます。汚れた床などは、塩素濃度が約200ppmの次亜塩素酸ナトリウム溶液の消毒液で、浸すようにして拭き取ります。拭き取った後は水拭きをします。

汚物が乾燥すると、空気中にウイルスが浮遊してこれが人の口の中に入ると感染することがあるので、汚物を入れたビニール袋は密閉して処分します。
この際、ビニール袋の中の汚物が充分に浸る量の塩素濃度1000ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液の消毒液を入れることが望ましいとされています。

処理した後は、ウイルスが屋外に出て行くように空気の流れを注意しながら換気することが必要です。布などの煮沸できるものは、大きめの鍋で熱湯(85度)中で1分以上の加熱することで消毒できます。

≪家庭用塩素系漂白剤(ハイター、ブリーチなど)を用いた
  消毒薬の作り方≫
◆塩素濃度1000ppm(0.1%)の消毒液
ペットボトルのキャップ2杯(約10ml)の漂白剤の原液を、
ペットボトル1杯(500ml)の水に加える

◆塩素濃度200ppm(0.02%)の消毒液
ペットボトルのキャップ半分弱(約2ml)の漂白剤の原液を、
ペットボトル1杯(500ml) の水に加える

           参考 ノロウイルスに関するQ&A 厚生労働省