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健康レポート

健康レポート第84回 『歯の変色について(5)』

前回までは、歯の変色を治す方法として、機械的な清掃方法と漂白による方法(ホワイトニング)について説明させていただきました。
今回は、それらの方法では改善されない歯について用いられる方法について説明させていただきます。
まず、歯を削り、歯に白い被せを作り変色歯を治す方法です。

この方法では、歯を削るという点が、今までの方法と異なります。
下の図(図-1、2)のようにして、きれいな歯の形をしたものを被せますので、歯の変色だけではなく、形態も変えることができます。周囲の歯の状態によっては、多少の歯並びの改善も兼ねて治すことができます。

歯に被せる被せ物の種類により、違いがあります。
一般に審美的な改善を目的とした被せの場合には、ポーセレン(磁器)やセラミックスを利用した被せを用います。これらの材質は、自然な美しい歯を再現できる材質で、変色せず、破損もしにくい物です。
ただし、保険診療の適応外です。

図-1ポーセレンを用いたもので、強度や形状の維持のために金属材料で内面(図-3)は作られています。

一方、図-2セラミックスを100%使用したものでは、金属材料を使用しないため、金属アレルギーのある方でも安心して使用できます。更にセラミックスは、天然の歯に近い材質のため、金属のように硬くなく、噛みあっている歯に対してもやさしい材質です。セラミックスは天然の歯に極めて近い性質をもった優れた材質と考えられています。