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先月に続き、歯の変色について説明いたします。今回は、変色した歯の治療法です。
歯をきれいにする方法としては、ホワイトニングが良く話題になりますが、基本的なことから順に説明したいと思います。
まず、歯に付着した汚れで変色が起こっている場合には、機械的に磨く方法で着色を除去する方法があります。歯の表面の色素の沈着は、多くはこの方法で除去できます。スケーリング(歯石の除去)、PMTC(特殊なペーストと研磨清掃するブラシなどで歯の表面を清掃する方法)などと呼ばれる方法です。写真-1がその様子です。
次に挙げられるのが、歯を漂白する方法です。歯の表面の色素などが、前述の機械的な清掃できれいにならない場合や、健康レポート第80回で説明しましたように、歯の内側の組織(象牙質)の変色や黄ばみを改善する場合に有効です。ホワイトニングと呼ばれます。
歯科医院で受けるオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。ホームホワイトニングでも漂白するためのトレー(ホワイトニングするための薬品を入れる歯に合わせた器)を作るなど歯科医院の受診が必要です。ホワイトニングについては、トップページのMENUからホワイトニングを参照下さい。
もうひとつは、歯を削り、歯と非常に似た人工的な物質で見た目を改善する方法です。歯の一部だけ削って治す場合と歯の外周全体を削って被せて治す場合があります。セラミックスなどの材質を用いて治します。
この方法は、一番きれいになりますが、歯を削ること、高額な修復材料が必要になるなどの点が難点です。
写真は、セラッミックスを用いた被せを使用して治す方法の例です。お口の状態を映した石膏模型の上に、セラミックスを使用した被せを作製しています。
次回から、もう少し詳しく説明したいと思います。