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健康レポート

健康レポート第74回 『親知らずについて』

親知らず(智歯)は、奥歯の更に奥に生えてくる歯ですが、骨の中に埋伏した状態で生えてこない事も多くあります。
また、生えてくる方向が正常な方向でないために、頬の粘膜や歯茎の粘膜を傷めたり、腫れたりする原因になる事もあります。また、前の歯との接し方が正常でないために、前の歯が虫歯になりやすくなる原因になる事もあります。
生まれつき親知らず(智歯)の無い方もおられます。

図は、親知らず(智歯)の色々な状態を示しています。

@の正常に歯が生える場合は少なく、多くはBのように奥の方なので、生えてくるスペースが無いためきれいに生える事ができず、一部だけ生えているような状態をとる事があります。
また、生えてこられずにAのように顎の骨の中に埋もれている状態や、Cのように歯が横を向いているため生えてこられない場合があります。

また上顎では、頬の方を向いて生えていたり奥の方を向いて生えていたり方向が異常なために、頬の粘膜などを傷つけたりする事もあります。
正常に生えている場合は問題は少ないのですが、それでも奥の方に生えているため、清掃ができにくく虫歯になりやすいので注意が必要です。

Bのようにきれいに生えていない場合や、異常な方向に生えてきている場合には特に清掃が難しいので、不潔になりやすく、その歯自体が虫歯になりやすい事の他に、前に生えている歯の虫歯の誘因になりやすい事、周囲の粘膜を傷つけたり、智歯周囲炎の原因にもなりやすいので注意が必要です。

智歯周囲炎とは、親知らずの周囲が腫れる疾患で、親知らずの周りが不潔になりやすいためにおこるもので、症状が進むと口が開かなくなったり、喉の周囲にまで炎症が広がり大変重症な症状になる事もあります。

そのため、予防的に抜歯をする事があります。特に女性の方の場合には、妊娠中に智歯周囲炎にならないようにするために予防的に抜歯をすることが推奨されています。