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健康レポート

健康レポート第73回 『顎関節症について』

口が開きにくくなったり、口を開け閉めした時にカックンというような音がしたり、耳の前の方から顎の関節やこめかみ、下の顎や、首から肩にかけて、場合によっては後頭部の痛みが現れる疾患に顎関節症というものがあります。

原因は、かみ合わせが悪かったりして、顎の関節や噛む働きのある筋肉に過度の負担が加わり、顎の関節や噛む働きの筋肉がダメージを受けることにより引き起こされます。

また歯ぎしり、くいしばり、大きな口を開けすぎることも原因になります。 生活習慣で顎の関節や噛む働きの筋肉に負担のかかるようなことをしていると、やはり顎関節症の原因となることがあります。 さらに原因の一つとしてストレスもあげられます。

治療としては、通常スプリントといわれる図のような装置(前回説明したマウスガードという装置に似ています)を口の中にいれて関節や筋肉の働きを調節することで改善を図ります。

スプリントの写真です。症状により少し形態が異なります。上顎または下顎のどちらかの歯のかみ合わせの面の上に装着します。

特に筋肉の緊張による疲労やストレスが原因のような場合には、毎日軽く歩くなどの運動をすることだけで改善されることもあります。

顎の関節中にある軟骨の位置がずれることにより、顎の関節の運動が制限されることで、口が開かなくなることがあります。
このような場合には、軟骨の位置を関節の中の良い位置に戻し、スプリントを装着して改善を図ります。このような場合、長期間放置していると、治りにくくなるので、なるべく早く歯科医院に受診することが大切です。