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健康レポート

健康レポート第68回『お母さんとお母さんになられる方のための歯の基礎知識(11)』

『転んだりぶつかったりして永久歯が抜けた時、折れた時』

転んだり、ぶつかったりして永久歯を強くぶつけた時の対応について、簡単に説明させていただきます。

まず、歯が折れてしまった時ですが、折れた所から、歯の神経(歯髄)が露出しているかどうかで、歯科の処置が違ってきます。
歯の神経(歯髄)が露出していないような場合、特に小さな破損では、歯科医院での治療で詰め物や冠せで失った歯の部分を治すようになります。

神経(歯髄)が露出しているような場合には、神経(歯髄)の感染がなさそうなときは、神経(歯髄)を保護して詰め物をしたり、冠せで治します。
感染が疑われる場合には、 神経(歯髄)を麻酔で除去するようになります。その後、詰め物や冠で治療します。

歯が抜けてしまった場合ですが、
完全に抜けてしまった場合には、 歯を牛乳(学校などの場合には保存液や生理的食塩水などがあればそれが最適です)の中に入れて、
できるだけ早く歯科医院へ受診して下さい。
牛乳がない場合には、口の中に入れて歯の根を唾液で乾燥させないようにするような方法もあります。

通常は再植という処置(元の骨の中に戻し、骨ときちんと着くようにする処置)をします。抜けてから再植するまでの時間が早いほど成功率は高くなります。
また歯の根を極力触れないようにしてください。 歯の根の状態が大きく再植処置の結果に影響します。

歯が完全に抜けきらなかった時は、ぐらぐらしている歯を、歯科医院では通常固定という処置(歯の動揺を止めて、歯が骨にきちんと着くようにする処置)をしますので、歯科医院に受診して下さい。