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健康レポート

第20回 『入れ歯安定剤の正しい使い方について』

入れ歯に不満をお持ちの方が多いため、たくさんの入れ歯安定剤が市販されています。

入れ歯安定剤は、正しく使用すれば入れ歯の安定を得る補助剤としての効果があり便利なものです。しかし、その使用法を誤ると、使い始めは便利そうに見えても、いろいろなトラブルを起こします。

たとえば、安定剤には、汚れが付着しやすいので、きれいに安定剤を除去して清掃しないと不潔になり、お口の粘膜のいろいろな病気の原因となることがあります。

また、付着した安定剤がきれいに取り除きにくい場合、古い安定剤がこびり付いてしまい、使用している間に、さらに入れ歯の適合性を悪くすることになります。

さらに、このため、噛む力の顎の骨への影響が不均一になり、顎の骨の吸収が大きく進みやすくなることです。そしてそのためにもっと入れ歯の安定性が得られなくなります。

特に、唾液に解けにくく、べたつきの少ない、入れ歯と顎の粘膜との間の隙間の穴埋めをし、クッション効果を目的とした安定剤は、以上のようなトラブルが起こりやすいと報告されています。

一方、水に溶けやすい成分からなる安定剤で、粉末を水でゲル化したり、クリーム状のものは、お口の中の唾液で溶けて除去されるので、長時間の使用には耐えませんが、前述の安定剤に比べトラブルが少ないことが知られています。毎食後入れ歯をきれいに洗浄してから新しい安定剤を塗布するなど、正しく使用すれば有効な安定剤であるといわれています。

水に溶けやすいタイプの安定剤としては、次のようなものがあります。

義歯安定剤
新ファストン ライオン(株)

安定剤を使用するに当たっては、まず、歯科医院に訪れて、入れ歯の安定性の問題点を改善してもらい、補助的に安定剤を使用する場合には、適切な使用方法について指導を受けることが大切です。